配達中の事故

その日、私は寝不足でした。
体調が悪く、ほとんど眠れていなかったのです。
ですが、自分にムチ打ち、出勤した日の出来事です。

本来なら配達しなくていい仕事だったのですが
そこのおばあちゃんが気の毒になり、配達を買って出ました。

配達中の事故

配達中の事故

見通しのとても良い直線道路を直進していました。
左側にバイクのおばさんが止まっているのが見えましたが、かごの荷物をゴソゴソしているようにも見え、バイクから降りているようにみえたため、完全に停止していると思い、そのまま直進したのです。

私はスピードを出しているわけでもなく
危機感のない道路だったため、完全に油断していたのだと思います。
が、おばさんが思いがけない行動をとったことを数秒後に知らされました。

おばさんの横を、なんの気なく通りすぎようとしたところ、
なんとおばさんのバイクが、発信したのです。

配達用のミニバンの左後方にガツッとバイクが当たりました。
あたった瞬間はバイクなのだ、ということすらわからなかったです。
私は、あれ?というくらいの気持ちで徐行し、左路肩に車を寄せました。

そしてドアを開けてみると、そこにはおばさんとバイクが倒れている。
私は目を疑いました。嘘だ‥。
すぐに、おばさんに駆け寄るも、おばさんは返事をせず、若干体を起こそうとしているだけ。

その場に3人ほど歩行者がいたため、その中の一人の方が、救急車を呼んでくれていました。
私はおばさんの側でただ、大丈夫ですか?と何度も聞くことしかできませんでした。
ほどなく救急車と警察が到着、私は職場と、車に載せてあった、保険会社の番号に電話をしました。

保険会社の方は、適切な受け答えをしてくれたと思いますが
頭は真っ白でしたので、かろうじて起こったことを話すのみでした。

事故が起こったあとでわかったことですが、その恐ろしく見通しのよい道路には一時停止の標識があったのです。
私はそれを見てなかったのです。

そしてそのおばさんは以前にも同じような事故の被害者になっていたようです。
私も一時停止で止まっていればよかったのですが
あまりにも見通しが良かったために、見過ごしてしまいました。

警察の方によればその方も左右確認を直前にしてなかったとのことでした。
普通は、発信の直前に左右確認をするものですが、その方は、数秒前に確認し、そのまま発信したとのこと。

過失割合は私が7,相手が3だったようでした。
当日は現場検証だけで、お相手とお話はできず、後日、アポを取って二度お詫びに行きました。
こんな時相手が悪ければとんでもないことになると思います。

おばさんは幸いにも軽い打撲と擦り傷のみでした。
平謝りの私に、この方は、私を大して責めもせず、前回同じような事故を起こしたが
その時の相手は保険に入っていない方だったから何も保証してもらえなかった、と仰っておられました。

私はそれまで大きな事故を起こしたこともなく、自動車保険に対して特に重要であることなど、
頭でわかってはいても、身を持って体感していませんでしたが、この時ばかりはその後の対応は保険会社にお任せし、金銭的な面もすべて賄ってもらえたので
本当にありがたかったです。

運転する以上は、任意保険に入っていないなら乗らない、または人生を棒に振ってしまう可能性を
踏まえることだと思います。

ちなみに、警察の方からは不起訴になっても2点から4点程度の減点が発生し、罰金があるかもしれないとの説明を受け、起訴になるかは3ヶ月間ほどしないとわからないとのこと。
その3ヶ月もわたしにとって地獄の日々だったことも、お伝えしておきます。

結果は不起訴、罰金なしでしたが3ヶ月間生きた心地がしませんでした。
罰金50万など、母子家庭の私にとってとんでもない額だからです。

おばさんが、軽症だったことだけが救いでした。自分のみならず相手に対しても、十分な保証ができないなど、
考えただけでも恐ろしいことだと思います。
保険に入ってなければ、本当に不幸の上に不幸が重なることになるのだな、と身を持って実感しました。

事故にあった人でないと、この気持はわからないかもしれませんが人事とは思わず、避けて通れるものなら万全を期しておくことが大切だと思います。
それと、ドライバーのお仕事の方は、体調が悪い時に無理をして仕事に行かないことです!
日当を失うぐらい安いものです。