下りのカーブでスリップした相手方の軽トラックと正面衝突した事故

事故概要

 私が社会人になって8年目で起こした事故の体験談です。この日私は、単独で乗用車を運転し、集金先へと向かっていました。集金先の集落へは峠道を通っていかなければなりませんでした。落ち葉が道路上に舞って、雨が降っていたわけでもないのに、湿ったアスファルトが、古びた山間の道路のイメージにぴったりでした。

 私は、峠をスピードを出さずに、上り下りを繰り返して、目的地へ向かっていました。とある上り、右カーブを曲がった先、次の100メートルくらい先に左カーブというS字の峠道でした。

 私が直線に入ったとき、一台の白い軽トラックが峠を下ってくるのが見えました。一瞬、その軽トラックの下りの右カーブへの進入速度が早いなという印象を持ったその時でした。こちらから見て、ふわっと右に傾いたかのように見えたかと思うと、スリップして、当方の助手席側に相手方の正面を向けた状態で、斜めに突っ込んできました。

 私はブレーキを踏み、当方は止まった状態で、ハンドルを10時10分の角度に構え、相手からの衝突に備えました。

相手方の軽トラックは、軽トラックの前方の左角を頂点にして、当方の乗用車のボンネットに突き刺さるように衝突しました。

 私は相手方の衝突とタイミングにあわせて、当方のブレーキを緩め、その衝撃吸収に努めましたが、当方のボンネットは一瞬にして、山の字にめくれ上がりました。エンジンは動いていましたが、計器盤の警告灯が幾つか点灯しましたので、直ちにエンジンを切りました。

2.現場でのやりとり

 社外に出ると、思った以上に、相手方の軽トラックの前方の左角が当方のボンネットに突き刺さっており、当方の乗用車のボンネットは山型、フロントはV型になっていました。不思議な事に、相手方の軽自動車は正常な形状を保っており、相手方の軽自動車をバックさせることにより、当方の乗用車から自力で抜くことができました。

 双方怪我はありませんでしたので、名刺交換をした後は、携帯電話で110番をして、警察が来るまで峠の交通整理をしていました。なぜなら、我々の事故が原因で、峠は渋滞となったからです。それでも、峠を猛スピードで走る車は少なくなく、追突事故の二次災害が起こり、路肩脱輪の三次災害もおきました。
 

3.保険会社とのやりとりと過失割合

 警察の現場検証が終わった後、相手方の軽トラックは自力で峠を降りて行きました。私は保険会社に連絡し、レッカー車を手配していただき、レッカー車で最寄りの修理工場へ移動しました。過失割合は10:0で、すべて相手側の過失でした。今回は当方の保険会社は何も関わってくることがなく、すべて相手方の保険会社と連絡をとりあう事になりました。過失割合は10:0とはこういうことかと知りました。

 当方の乗用車は物理的に全損で修理不可能な状態でした。相手方の保険会社に、補償の額が決まるまで、レンタカーを借りたいというと、レンタカーを貸してくれました。10:0ということは、200万くらいの新しい車が買えるのかなと期待していたのですが、保険会社が出してきた補償額は40万円でした。私の全損になった自家用車の時価は40万円ということでした。

 これじゃ同じ車を中古車で買っても足りないよといってみたものの、覆るものではありませんでした。ただ、45万円にはなりました。

4.自分と相手の損害額

 当方は全損でした。相手方は3万円程度だったそうです。軽トラックと乗用車の正面衝突でこういう被害のケースは珍しいそうです。お互いケガもありませんでしたので、不幸中の幸いでした。
 
 損害額については勉強になりました。これまで経験した事故では当方に過失割合が高かったとしても、保険料を除いては、自分の財布から出て行くお金はありませんでした。今回は保険会社から45万円のお金を手にすることはできましたが、同程度のクラスの中古車を買ったために45万円に加えて40万円ものお金が自分の財布から出て行きました。自分は全く悪くないのに、予定していなかったお金を、40万円も事故によって使うことになりました。

5.事故に遭って自分の自動車保険について思った事

 物に対する損害や、人に対する損害の補償を自動車保険に求めるはもちろんですが、実際に事故にあった時のことを考えると、レッカー車のサービスが付帯させたり、つなぎのレンタカーの費用を補償してもらえる特約があれば、より助かると思います。

自動車保険の見直し

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